インポスター症候群の人には日常生活の行動や思考のパターンにおいてある程度共通した特徴が見られます。
「もしかしたら自分はインポスター症候群じゃないか」と疑問を思ったら当てはまる特徴がないかどうか確認してみましょう。
まずどうしても自己肯定感が低く、自分を卑下する傾向が見られる人が多いです。
謙遜を通り越して卑下するレベル、とくに他人と比べて自分のほうが劣っていると考えてしまいがちです。
自分が成し遂げたことを過小評価し、他人の実績を過大評価したうえで極端に自己卑下を行ってしまい、さらに他人の能力そのものも過大評価してしまうこともあります。
それからインポスター症候群の厄介な面となっているのが現状維持を好んでいろいろなことに積極的にチャレンジするのを避けてしまう傾向です。
自信がなくつねに失敗の不安をかかえている、しかも成功できたらできたで自分のおかげではないと思いこむ傾向があるため、新しいことにチャレンジするのを嫌う/恐れる傾向があるのです。
そしてこの積極性の欠如とも深く関わってくるのが成功への不安です。
失敗の不安だけでなく成功すことへの不安を抱え込む傾向があります。
自分の能力のおかげではないのに成功してしまうとますます周囲から妬みを買ってしまう、あるいは重い責任を負うことになる、自分はそれに耐えられないに違いない、と思い込んでしまうのです。
ですから対処法に関しても、こうしたインポスター症候群の特徴や傾向に合わせて適切な方法を実践していく必要があります。
また、本人の努力だけでなく周囲の協力も得ることで対処法の有効性を高めていく環境づくりも欠かせないでしょう。